2013年12月18日水曜日

データに違い「意図的操作なし」 千葉大、高血圧薬論文

データに違い「意図的操作なし」 千葉大、高血圧薬論文

2013年12月17日23時33分

【今直也】製薬大手ノバルティスの高血圧治療薬ディオバンの効果を調べた臨床研究の論文不正問題で、千葉大は17日、8%のデータに食い違いが判明したものの、「意図的なデータ操作は見いだせなかった」との中間報告を発表した。第三者機関に解析を依頼し、その結果をもとに最終的な結論をまとめる。

これで問題とされた5大学の調査報告がそろった。千葉大と名古屋大は不正は確認されず、京都府立医科大、東京慈恵会医科大、滋賀医科大では不正や不適切なデータ操作があったとされている。
 千葉大の調査は、同大付属病院の高血圧の患者108人の統計解析に使ったデータとカルテを比べた。検査データで5~8%、血圧値では全測定値1512件のうち65件(4・3%)の食い違いがあった。大学側は、この食い違いが意図的か、単純ミスかは、現時点で判断できないという。
 研究は、小室一成元教授(現東大教授)らが高血圧患者1021人を対象に実施した。ディオバンは、ほかの高血圧治療薬に比べ脳卒中などを防ぐ効果は変わらないが、心臓の肥大などを防ぐ効果が高いなどとする論文を2011年に日本高血圧学会誌に掲載した。
 ノバルティスによると、研究室は2002~09年の間に同社から計2億4600万円の奨学寄付金を受けた。論文には資金提供を受けていたことの記載はなく、元同社員が「大阪市立大」の肩書で参加していた。報告書は「記載内容(説明責任)が不十分であると言わざるを得ない」と指摘した。小室教授は「最終報告が出るまではコメントは差し控えたい」としている。


朝日新聞
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千葉大は「意図的なデータ操作は見いだせなかった」と主張したのにデータの「
食い違いが意図的か、単純ミスかは、現時点で判断できない」としています。これは矛盾しています。不正はなかったとアピールしたいんでしょうね。

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