2013年12月27日金曜日

厚労委、千葉大の調査報告に異議 ディオバン論文不正

厚労委、千葉大の調査報告に異議 ディオバン論文不正

2013年12月25日23時10分


製薬大手ノバルティスの高血圧治療薬ディオバンに関する臨床研究の論文不正問題で、厚生労働省の検討委員会は25日、4回目の会合を開いた。滋賀医 科大、名古屋大、千葉大が報告した。「意図的なデータ操作は見いだせなかった」とまとめた千葉大の調査に対し、「データの食い違いの頻度が多く、ずさんな 研究だったと結論すべきだ」などの意見が出た。
 この日の検討委で、ディオバンの効果を調べた5大学の臨床研究についての調査が出そろった。京都府立医科大と東京慈恵会医科大、滋賀医科大の3大 学では不正や不適切なデータ操作があったとされている。千葉大と名古屋大は不正は確認されていないとした。千葉大の報告については「これだけ誤記があって は、科学研究としてありえない」などの意見が出た。
 検討委はさらに聞き取り調査を進めるかなどを検討するという。製薬企業からの奨学寄付金の具体的な用途など、実態をできる限り明らかにしていくとの方針が示された。

■調査を00年度まで拡大
 厚生労働省は25日、大学病院など臨床研究の拠点117施設に対し、2000~08年度に始めた研究についても、データ捏造(ねつぞう)など不正 が疑われたものがあったかどうか、報告を求めることを決めた。公費助成を受けていたか、結果が製薬企業の広告に使われていたかなどを報告してもらう。
 09年度以降の研究については8月に報告を求め、不適切な研究は137件だった。不正があった高血圧薬の研究は02年に始まったので、過去にさかのぼって調査するべきだとの声があり、時期を広げたという。


朝日新聞

写し
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VARTに関する千葉大の調査は私も怪しいと思っています。VARTは例えばディオバンが他の薬より心臓を保護する効果があることを示し、それに疑義が持たれていました。しかし千葉大の中間報告では修正したデータベースを用いて再解析をせず「不正なし」と結論。これは正当な調査とは到底いえません。実験をせず著者の主張したい結論を論文で主張するのと何ら変りません。厚労委から批判が出たのは千葉大の調査が保身のために十分でないことを見抜いているからでしょう。だから不正の調査は第三者機関がやった方がいいと思います。VARTの調査に関しては今後もどうなるかわかりません。

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