2014年2月4日火曜日

改ざん、国に調査要請 告発の元東大教授会見 J―ADNI

改ざん、国に調査要請 告発の元東大教授会見 J―ADNI

2014年2月4日05時00分

アルツハイマー病研究の国家プロジェクトJ―ADNI(アドニ)」の主要メンバーで研究データの改ざんを内部告発し ていた杉下守弘・元東大教授が3日、実名で記者会見した。データを扱ってきた事務局員が疑惑報道後に証拠資料を持ち出したと指摘。全資料を第三者の管理下 にただちに移し、国が主体的に調査するよう求める要請書を研究に予算を出す厚生労働、経済産業、文部科学の3省に送った。▼38面=動かぬ国、実名告発
 要請書などによると、杉下氏はデータチェックの責任者の一人。作業中に「データ改ざんというべき極めて不適切な問題」を発見し、昨年11月18日に厚労省に告発メールを送った。ところが厚労省は無断で告発対象の研究チームの責任者に転送し、調査しなかった。
 さらに朝日新聞が1月10日に改ざん疑惑を報道した後、製薬会社から出向している事務局員が研究責任者の指示で杉下氏が保管していた証拠資料を持 ち出したと指摘。この職員は不適切なデータ処理に関与した疑いがあり、疑惑がもみ消される恐れがあると判断して実名での告発に踏み切ったという。
 杉下氏は厚労省が研究チーム責任者が所属する東大に調査を任せたことを問題視し、「J―ADNI関係者から完全に独立した第三者」による調査と結果の全面公開を要請。「多額の国家予算が投じられるプロジェクトということで不当な改ざんの問題に目をつぶればJ―ADNIの科学的価値は失われ、アルツハイマー病患者をはじめ国民に損失をもたらす」と指摘した。
 厚労省は告発メールの漏洩(ろうえい)を謝罪する一方、「告発として受け止めると厚労省も調査に入らなければいけなくなる」(田村憲久厚労相)として内部告発として受理せず、東大に調査を依頼。2月中に結果の報告を求めているが、東大は3日現在、調査委員会を設立していない。(渡辺周、青木美希)

朝日新聞

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きちんと調査されるべきです。

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